南ア 鹿食害対策シンポジウム
柵設置で植生復元を報告
南アルプスの鹿による食害対策についての調査、活動報告を行うシンポジウムが、25日、信大農学部で開かれた。
シンポジウムは、伊那市や信州大学、南信森林管理署などでつくる、南アルプス食害対策協議会が開いた。
協議会では、ニホンジカによる食害から貴重な高山植物を守るため2008年から防護柵を設置するなどして対策を行ってきた。
25日は、それらの活動の調査報告が行われ、信大農学部の渡辺 修准教授は、柵を設置した仙丈ヶ岳馬ノ背で、かつて見られた植生が復元されたと、柵の効果を報告した。
協議会では、来年度も引き続き鹿対策として、南アルプス林道の大平山荘周辺へのロープの設置や、飯田エリアでの防護柵の設置をする計画。