伊那市 下水道使用料未請求で職員処分
市長・副市長・関係職員の給与減額
伊那市の下水道使用料未請求問題で、小坂樫男市長と酒井茂副市長は、給料を減額する条例改正案を2日の臨時市議会に提出し、全会一致で可決された。
給料減額の条例改正案は、監督責任をとり提出したもの。
小坂市長は、給料月額の30パーセントにあたる27万8,400円を、酒井副市長は、20パーセントにあたる15万3,600円を4月の給料から減額する。
伊那市の下水道使用料の請求漏れは、平成5年からあり、未請求金額の合計は、2,300万円にのぼり、このうち900万円は、時効が成立している。
市では、時効が成立していない使用料1,400万円については、個別訪問などにより粘り強く納入を求めていくとしていて、時効が成立しているものについては、職員の寄付なども含め、補てんの方法などを検討したいとしている。
市は、情報の共有化、チェック体制の確保、指定工事店への指導などを再発防止策に掲げていて、平成5年度から21年度まで使用料関係に携わった管理職など18人を減給などの処分にした。
今回の市長と副市長の減給も職員の処分に伴う監督責任として行なわれる。