中尾歌舞伎春季公演にむけ稽古
本番間近 稽古に熱
中尾歌舞伎保存会による春季定期公演が今月29日に行われる。
本番を間近にひかえ会員らは稽古に熱が入っている。
20日の夜は伊那市長谷中尾の中尾座で、本番で着る衣装をまとっての稽古が行われた。
公演では「人情噺(にんじょうばなし) 文七元結(ぶんしちもっとい)」という演目が披露されることになっている。
この演目は、借金をかかえた無類のばくち好きの男、長兵衛と、その娘で借金を返すために身売りするお久など江戸時代の町民の気質と人情が表現されている。
中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり地域の人たちにより伝えられていたが、太平洋戦争により途絶えてしまった。
しかし地元の若者が復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されている。
演技の指導にあたっているのは、戦前に役者として舞台に立ったこともある、西村 清典(きよのり)さん。本番を間近に控え、指導にも熱が入る。
中尾歌舞伎の春季定期公演は、今月29日木曜日、伊那市長谷中尾の中尾座で行われる。