伊那市松くい虫対策で大型破砕機を導入
松くい虫被害が広がっている伊那市は、今年度、松くい虫の被害にあった木材の処理に効果がある大型破砕機による処理を実施する。
11日開かれた伊那市松くい虫対策協議会で示された。
伊那市では、昨年度、松くい虫の被害が1700立方mとなり、前の年度の1200立方mより42%増加した。
これは、平成18年度に被害が確認されて以来、最大の被害量になっている。
松くい虫の被害にあった木は、切り倒し薬剤でいぶす方法で被害が拡大しないように処理しているが、今年度は、新たに大型破砕機を使った処理も行う。
方法は、被害にあった木を大型の破砕機で15ミリ以下のチップにするというもので、ほかの松の被害を防ぐ効果があるという。
市では、今年度、約750立方mの被害木の処理を行う予定で1500万円を予算に盛り込んでいる。