新エネルギー講演会に500人
北野大さんが省エネ促す
箕輪町などが主催する新エネルギー講演会が10日、町文化センターであった。町民ら約500人が集まり、淑徳大学教授北野大さんの講演を聞いた。
演題は「マー兄ちゃんの環境にやさしい新エネルギーのはなし」。
北野さんは「日本のエネルギー自給率は4%で、エネルギーの半分が石油。ほぼ輸入に頼っている」現状を説明し、日本での温暖化はエネルギー問題とした。
期待したい新エネルギーとして太陽光、風力、バイオマスを挙げ、バイオマスは木を植えれば再生可能、二酸化炭素が固定されるなどの利点から、箕輪町に向いているのではないかと勧めた。
また「みんなのものは、自分のものでもある」という考えを持つことで、電気を消すなど「もったいない」意識が省エネにつながると促した。
笑いを交えた講演で、観客を引き込んだ。
役場駐車場では、電気自動車の試乗会を開催。参加者は「思ったより、スピードが出る」と感想を話した。
町は04年度、地球温暖化などの地球環境問題に対応するため、地域新エネルギービジョンを策定。講演会は地球環境問題に理解する機会にと町発足50周年記念事業、まなびピア箕輪2005の一環として開いた。