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一般買い物客を交えての万引き防犯訓練

一般買い物客を交えての万引き防犯訓練

 伊那署と伊那地区万引防止協議会は11日、管内の万引き防止モデル店に指定している市内西町の大型店「アピタ」で、「一般買い物客などを含めた参加型」の万引き防犯訓練を開いた。同協議会、伊那少年友の会、伊那エンジェルス隊など約50人が参加し、同店舗の管理体制を身をもって確認した。
 訓練は「犯罪抑止等総合対策強調月間」(10月1窶・1日)と「全国地域安全運動」(10月11窶・0日)に併せて実施。県下では初の試みで、大型店の万引き事案に対する危機感、意識の向上を目的とする。
 参加者の2人が犯人役夫婦を演じ、3階フロアの寝具売り場などから枕、パトカーの玩具、スリッパの3点を万引きする想定。残りのメンバーは一般客として、万引き現場を見守った。
 犯人夫婦は売り場を物色しながら商品をカートに入れたまま、エレベーターで屋上に移動。2人の不審な行動に気づいた職員が事務所に連絡し、状況を確認した保安委員が屋上へ逃げた犯人を呼び止め、万引きの犯行を防止した。
 訓練後に参加者からアンケートを集計。「犯人役はもっと騒いだりしたほうが」「自分でも犯人役を演じ、万引きをする心境を体験したい」などの意見が多くあげられた。
 伊那署管内の万引き事案は9月末現在、未成年の犯行が23件に比べ、成人の犯行は32件。60窶・0代の高齢者が多く、自分の食事をまかなう分だけの食料品を盗むケースが9割近くだという。

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