堤防決壊想定し緊急対策訓練
天竜川上流河川事務所職員が対策検討
出水期を迎え、天竜川上流河川事務所は5日、堤防が決壊した場合の緊急対策を考える訓練を行った。
天竜川上流河川事務所の職員15人が訓練に参加した。
訓練は、下伊那郡高森町で天竜川の堤防が決壊したとの想定で行われた。
職員は、堤防決壊の拡大を防ぐための方法や、応急的な復旧堤防を造る工法を、地図などを見ながら検討した。
訓練は、平成18年の豪雨により箕輪町で天竜川の堤防が決壊したことを受け、翌年の平成19年から毎年行われている。
職員は、堤防の決壊場所に運び込むブロックの数、搬入のための道路や作業スペースの確保など、適切な対応ができるよう考えていた。
天竜川上流河川事務所では、「堤防決壊の頻度は高くないが、起きた場合は被害が大きい。日頃から訓練して、万一のときに迅速に対応できるようにしたい」と話していた。