三峰川上流域事業連絡会設立
伊那市長谷の三峰川上流域で行われている防災関連事業を円滑に進めるため、関係機関が情報を交換し連携を図ろうと、三峰川上流域事業連絡会が12日、設立された。
三峰川上流域事業連絡会は、伊那市が呼びかけたもので、市役所で設立会議が開かれた。
三峰川上流域で砂防や治山事業などを行っている天竜川上流河川事務所や南信森林管理署、上伊那地方事務所などの国や県と、伊那市のあわせて7つの機関で組織されている。
この連絡会は、防災事業の情報を交換し、連携を図ることが目的。
連絡会委員長の白鳥孝伊那市長は、「三峰川上流は地層がもろい。関係機関の情報をいただき、安心して暮らせるようにしていきたい。さらに、ジオパークなど利活用についても検討を進めたい」とあいさつした。
会議では、各機関から今年度の事業や鳥獣被害などの情報提供が行われ、白鳥市長が、今後の課題としてニホンジカの被害対策や、崩壊した船形沢の対策、南アルプスジオパークの事業展開などを挙げた。
今後は、各機関の情報を基に連携のテーマを探っていきたいとしている。
具体的な検討は、今回設立された委員会に設けられている幹事会で行うという。