芝平山絵図虫干し
伊那市指定無形文化財
伊那市の指定無形文化財に指定されている、芝平山絵図の虫干し行事が15日、高遠町の北原(きたばら)農業生活改善センターで行われた。
芝平山絵図の虫干し行事には、地区長や総代ら20人が参加し、保管されていた木箱の中から絵図を取り出していた。
芝平山絵図は、302年前の宝永5年に作られたもので、高遠と諏訪の芝平山での境界線を示したもの。
当時は食料など、山から受ける恩恵が今以上だった為、杖突峠から入笠山にかけて山の所有に関する紛争が絶えなかったといわれている。
虫干しの行事は毎年1回、7月15日に、北原、御堂垣外(みどがいと)、荒町、栗田、四日市場、芝平(しびら)の旧6カ村が持ち回りでおこなっている。
最後に確認のハンコが木箱におされ、今日から1年間北原で管理されることになっている。