井上井月の新句発見
「踊場の ほこり押や 通り雨」
江戸時代の末から明治にかけて伊那谷を放浪した漂泊の俳人井上井月の新しい句が見つかった。
新たに見つかったのは、「踊場の ほこり押(おさえ)や通り雨」という俳句。
この俳句が書かれた短冊は井上井月顕彰会の堀内功(つとむ)会長が古美術店から購入した。
堀内さんが井月研究家の春日愚良子さんに鑑定を依頼したところ、間違いなく井月が書いたもので、これまでに見つかっていない句だということが分かった。
井上井月顕彰会では、まだ見つかっていない俳句は相当あるはずと話し、井月という人物を知るうえでも、新句の発見につとめていくという。