連日猛暑 30℃超えは8日間連続
23日の伊那地域の最高気温は、35.1度を記録し、22日に続いて猛暑日となった。
16日から8日間連続で30度以上を記録している。
長野地方気象台の発表によると、23日の伊那の最高気温は、35.1度で、今年最高となった22日とならんだ。平年と比べて7度高い。
伊那地域では、16日に30.5度を記録してから8日連続の30度超えとなった。
うなぎ屋は大忙し
伊那市西町の料理店割烹食堂てるでは、26日の土用の丑の日を前に、早くも調理場は、戦闘ムードが漂っていた。
てるでは、一度焼いたうなぎを蒸して、それからタレをつけて焼き上げる関東風の蒲焼を出している。
ご主人の藤原光明さんの冴え渡る包丁さばきと、奥さん章子さんの手際の良い焼きで、こんがりとおいしそうなうなぎが焼きあがっていった。
てるでは、23日一日で200人前のうな重を配達した。
うなぎには、ビタミンAやビタミンBが豊富に含まれていて、夏ばて防止といわれる所以となっている。
伊那市西町のコンビニエンスストア サークルKでは、スポーツドリンク、シャリシャリ系のアイスクリーム、汗を拭く商品などが売れていて、品薄になっているものもある。
意外なものが売れ筋に
また、市内の電気店では、エアコンの取り付け作業に追われている。大型店では、取り付け作業が追いつかないため、町の電気店に注文が多く流れているようだ。
ベルシャイン伊那店では、ここのところの暑さで衣類では、意外なものが人気を集めている。
人気を集めているのはステテコ。最近は、色の付いたおしゃれな商品が登場していて、例年の115%の売り上げがあるという。
農作物の管理に注意を
暑さで好調なものもあるが、心配なこともある。この暑さの中での農作物だ。
長野県農政部は、23日、高温時の農作物や家畜などの管理についてのポイントを、ホームページに掲載し、注意を呼びかけた。
JA上伊那の専門家は、「植物にとっては、大変な事態。梅雨で根が傷んでいるところの猛暑なので、水遣りなどの管理に気をつけて欲しい。また、暑さにより、害虫が多く発生していると聞く。注意が必要だ」と話している。
このところの暑さで熱中症にかかり病院に運ばれる人も出てきた。上伊那地域では、1日から23日までに18人が熱中症にかかっている。伊那消防署では、熱中症は、屋外でも屋内でも起きると注意を呼びかけ、屋外に出るときは帽子をかぶる、早めの水分補給を心がけるなど、対策を呼びかけている。
伊那保健福祉事務所の管理栄養士によると、この暑さを乗り切るためには、バランスのとれた食事、規則正しい生活のリズム、水分補給、アイスクリーム、ジュースなどの冷たいものを取り過ぎないことなどをポイントにあげている。
長野地方気象台では、30日頃までこの暑さが続くものとみている。