10月1日の交通死亡事故 現地診断検討会
10月1日に伊那市西箕輪羽広の市道で発生した交通死亡事故の現地診断・検討会が11日、現地などであった。市、伊那署、伊那市交通安全協会などの代表者約20人が参加。悲惨な事故が二度と発生しないよう現場を診断し、対策を検討した。
事故は午後2時00ころ、同所で軽4貨物自動車を運転していた近くに住む会社員・須藤礼潮愛さん(27)が、国道361号線方面から西側方向に進行中、道路右側にあった人家のコンクリート塀に衝突。市内の病院に搬送されたが午後4時05分、胸部圧迫で死亡した。
市道は幅員2・7メートルの直線道路で上り坂。アスファルトに舗装され、交通規制もなく、路面は乾燥していた。
車内からは買い物のレシートが発見され、昼食を買って職場に帰る途中で事故にあったものとみられる。
伊那署では現在、事故原因を調査中。血液検査の結果はまだだが、須藤さんの同僚によると酒は飲まない人だったとのこと。
場所を西箕輪支所に移しての検討会では、「事故は夜間ではなかったが、人家の協力を得てコンクリート塀に反射テープを張る」「交通安全の啓発を呼びかけるチラシを全戸に配布する」などの意見が上げられた。
また、南北の交通量が多く事故が発生する危険性があるとして、現場道路の西側交差点に、道路標示やカーブミラーなどの設置も検討した。
伊那署管内の交通死亡事故は今年で3件目。いずれも単独で路外逸脱の死亡事故が発生している。