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2511/(月)

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伊那地区と諏訪地区がBルートでの早期整備を決議

両地区のリニア中央新幹線建設促進期成同盟会

伊那地区と諏訪地区がBルートでの早期整備を決議

上伊那地区と諏訪地区の
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会合同によるBルート促進大会が28日諏訪市で開かれ、諏訪伊那谷経由のBルートによる早期整備をはたらきかけていくことなどを決議した。
この日は諏訪市で上伊那地区と諏訪地区が合同でリニア中央新幹線Bルート促進大会を開いた。
大会には両地区の市町村長や議会、経済団体、一般など202人が集まった。
参加を呼びかけた松本など中信地区からは3人がオブザーバーとして参加したが、飯田下伊那地区からの参加はなかった。
大会は国の交通政策審議会の鉄道部会中央新幹線小委員会のヒアリングで村井仁長野県知事がBルートを強く要望しなかったことを受け、そのメリットなどを改めて訴えていこうと開かれた。

白鳥孝伊那市長がJR東海の姿勢を批判

伊那地区と諏訪地区がBルートでの早期整備を決議

大会では上伊那地区期成同盟会会長の白鳥孝伊那市長が「そもそもリニア中央新幹線は国をあげて取り組むべき、いわば国家的なプロジェクトであり、ただたんに首都圏と中京圏、関西圏を結べばよいというものではない。観光県である長野県沿線の温泉、観光拠点の利用など国民全体にとってのメリットを十分考慮する必要があるがJR東海の考え方にはこうした地域経済に関する具体的な数字の提示が無いばかりでなく、南アルプス直下を貫く長大な山岳トンネルの技術的な問題、自然環境に及ぼす影響、東海地震やトンネル火災などの大規模災害の危険性など利用者の立場にたって多面的な論議が欠けており民間の理論と言わざるをえない。」とJR東海の姿勢を批判した。

山田勝文諏訪市長がBルートによる早期整備訴える

伊那地区と諏訪地区がBルートでの早期整備を決議

諏訪地区会長の山田勝文諏訪市長は、7月に諏訪地区商工団体駅建設促進同盟会の総会が開催されBルートでの推進について心強い決議をいただいた。また諏訪6市町村議会でも3月のそれぞれの議会でBルートによる早期実現を求める決議をいただいた。リニア中央新幹線は諏訪圏域、上伊那圏域の経済、観光の振興のみならず圏域住民の生活向上に大きな役割を果たすべきものであり国土の均衡ある発展に欠かせないもの。大都市と地方都市のバランスをとることが大切でそれこそがBルートだと思う。」とBルートによる早期整備を訴えった。

向山公人伊那商工会議所会頭が意見発表

伊那地区と諏訪地区がBルートでの早期整備を決議

大会ではほかに伊那地区副会長の向山公人伊那商工会議所会頭が「観光を含めて長野県へおいでになる、そしてお泊りになる宿泊者数も全国でトップクラスの状況。健康を求めてそして癒しを求めて長野県へおいでになる皆様方に移動時間を短縮し利便性を提供することからも全国の皆さまがたに貢献することであり、何も必ず長野県のエゴだけで私どもはこの問題を取り上げているわけではない。」と意見発表した。

パブリックコメントでBルートのメリット訴える

伊那地区と諏訪地区がBルートでの早期整備を決議

大会ではBルートによる早期整備がなされるよう関係機関に対し、強力な要望活動を展開していくことや、公平公正な審議がなされるよう国や交通政策審議会などに対して働きかけていくことなどが決議された。
大会では今回の決議にもとづく要請書が県とリニア中央新幹線建設促進長野県協議会に手渡された。
大会終了後、白鳥伊那市長は「Cルートに傾斜しているような感もあるが私たちはBルートということで今までも運動しているのでこれについては、なんら変わるものではない。これからされに力強く押し進めていかなければいけないということを再度確認できた大会だった。」山田諏訪市長は「今情勢的にはCルートにだいぶん偏っているがもう1度Bルートの有効性という話をさせていただいて、運動を展開していきたい。ただもう審議会の中で諮っているなかなので直接というわけにはいかないが私たちが、こちらの考え方として諏訪、上伊那の考え方を伝えていきたい。」長野県の企画部交通政策課の小林利弘課長は「リニア建設にあたって地域から寄せられている様々な疑問、質問、心配については、JR東海にきちんと答えていただきたい。大都市だけ結ぶのではなく地域にとってリニア中央新幹線がどうあるべきかということも検討してほしい。」とそれぞれコメントしている。
鉄道部会中央新幹線小委員会ではルート選定について広く意見を聞くパブリックコメントを実施する方針を示していることから、両地区はBルートのメリットを訴えていくことにしている。

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