送り盆の伝統行事「おさんやり」
箕輪町南小河内に伝わる送り盆の伝統行事「おさんやり」が16日に行われた。
「おさんやり」は、約400年前、南小河内で発生した疫病や災いが、地区内を流れる「大堰」が天竜川とは逆に流れていることが原因だと考えられ、その厄を払うために始まったといわれている。
白い服を身にまとった区民らが「お舟」を担いで、地区内を回る。これには災いをお舟に集める意味があるといわれている。
地区の男衆が長さ12メートル、重さおよそ約700キロの柴舟を担ぎ、地区内を巡航した。
午後9時。お舟を壊す儀式が始まり、担いできた男衆が、かけ声と共に舟を左右に揺らして壊していった。
破片を玄関先に吊るすと厄除けになると言われていて、見物に訪れていた区民らが1年間の無事を願い、われ先にと拾い集めていた。