日本福祉大理事が宮田村長を表敬訪問、官学交流に一層の期待
日本福祉大学(愛知県)の黒川道男常任理事ら3人が12日、友好協力宣言を結ぶ宮田村を訪れた。7月に就任した清水靖夫村長を表敬訪問したもの。村長は「さまざまな面で行政は行き詰まっている。色々な角度で知恵をかしてほしい」と、官学の交流が一層深まることを期待した。
同大学は現在までに全国5つの自治体と宣言を締結しているが、その第一号が宮田村。2001年8月に結んで以来、各種の交流が進んでいる。
村が福祉実習や就業体験、研究活動などで学生を積極的に受け入れる一方で、大学側は蓄積したノウハウを村側に提供。
教授陣らがむらづくり協議会や情報化計画策定にオブザーバーとして参加するなど、幅広い分野でむらづくりのアドバイスをしている。
この日の懇談で黒川理事は「宮田村との取り組みが、大学にとってもモデルケースになっている。今後も双方に有益な形で関係をつくっていきたい」とあいさつ。
清水村長は「これからは外部の知恵や労力、若いエネルギーと発想を行政に生かしたい」と村の立場を説明し、理解と協力を求めた。
「私どもが持っている資源で協力できるものがあれば」と黒川理事は答え、早い時期に大学を訪問してほしいと村長に要請した。
村内出身の同大学在籍者は25人。うち宣言を結ぶ市町村で実施している特別推薦枠「自治体推薦」による学生は6人に及ぶ。