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「池田満寿夫の世界」展

「池田満寿夫の世界」展

 伊那市の県伊那文化会館で14日、「池田満寿夫の世界」展-初期銅版画から絶筆まで-が始まった。
 日本を代表する版画家・池田満寿夫(1934-97)は、56年から色彩銅版画の制作をはじめ、26歳で第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞、66年に第33回ヴェネツィア・ビエンナーレの版画部門で大賞を受賞。97年に亡くなるまでに制作した版画は1千点を超える。
 作品は、初期の銅版画から、大胆な色面のリトグラフを経て、日本の古典に回帰していく晩年までの版画を中心に、水彩や素描など貴重な作品25点を含む約100点を年代順に展示。女性像や身近なできごとを作品化したものがほとんどだが、晩年は楽器をモチーフにした作品もある。
 池田満寿夫自身による作品についてのコメントの抜粋も主な作品に添付している。
 学芸員は、「版画家・池田満寿夫のエッセンスを一堂に集めた版画展。水彩や素描の一点ものが充実しているのも見所の一つ。作風の変化が激しい作家なので、年代順に見ていくことでその変化が体感できる」と話している。
 会期は11月13日まで。午前10時-午後5時半。月曜休館日。観覧料一般700円、高大生400円、中学生以下無料。

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