伊那小でSYDの出前授業
貧困と共に生きる子どもの現状知る
伊那小学校で13日、文部科学省所管の社会教育団体「SYD」(東京都)の出前授業があった。6年孝組の児童36人が「貧困と共に生きる子どもたち」の実態を聞いた。
SYDは、青少年の健全育成を中心に活動を展開。8月下旬、路上生活をするフィリピンのストリートチルドレンなどの支援活動に、孝組の児童1人が参加した。出発を前に、児童らの協力を得てノートや鉛筆、タオルなど約4700点を集め、現地の子どもたちに届けた。その取り組みをきっかけに、貧しくても明るく生きる子どもたちの姿を知ろうと出前授業を受けた。
SYD青年部長の青木富造さんら2人が来校。ごみ捨て場で資源ごみを拾い、換金して生活を支える子どもたち、飢えと貧困の中、家族でご飯を食べる幸せなど現地の様子やSYDの支援活動を話した。また、みんなの幸せを願い、思いやる気持ちや感謝することなどを呼びかけた。
児童たちは、映し出される映像を食い入るように見つめた。
支援活動に参加した赤羽道君は「一番したいことを聞いたら、親孝行と言った。自分が思ったことがなかったので、びっくりした」と感想を述べた。
出前授業の申し込みは随時、受け付け中。問い合わせは、SYD(TEL03・3405・5441)へ。