ヘリを使い救急患者搬送訓練
伊那中央病院、伊那消防署、県消防防災航空隊が初連携
ヘリコプターを使った救急患者の搬送訓練が8日、伊那市の伊那中央病院で行われました。
訓練は、伊那中央病院と伊那消防署、県消防防災航空隊が連携し初めて行いました。
訓練では最初に中央病院から別の病院へ入院患者を搬送する想定で行われました。
松本市にある航空隊にヘリコプターによる搬送を要請すると、およそ15分で到着しました。
病院の職員らが、到着したヘリに患者を収容すると、続いて医師と看護師が乗り込み飛び立ちました。
機内では、医師が点滴や気道確保など救急処置訓練を行いました。
訓練を終え、医師の堀田正二さんは「ヘリの中では音がうるさく、コミュニケーションが取りずらい。ゼスチャーなどを使い意思疎通する工夫が必要」と話していました。
伊那消防署によると、松本市内の病院へ搬送する場合、所要時間はヘリだと自動車の3分の1のおよそ20分だという事です。
伊那消防署の有賀治人署長は、「今後はヘリによる搬送が増えると予想される。今日の訓練を検証し、いざという時に遅れのないよう活かしていきたい」と話していました。