山麓一の麺街道フェスタ2010

　国道361号沿線地域のご当地麺料理を楽しむことができる「山麓一の麺街道フェスタ」が、13日、14日の2日間、伊那市高遠町の高遠城址公園で開かれています。
　現在紅葉が見ごろを迎えている高遠城址公園。
　その紅葉の下、13日から始まったのが、県内外の麺料理を楽しむことができる「麺街道フェスタ」です。
　「麺街道フェスタ」は、麺と街道にスポットを当て、街道に隣接する地域の広域的な観光PRを目的に去年から開かれています。
　今回も去年と同じ5種類の麺料理を楽しむことができます。
　岐阜県高山市の高山ラーメン。細ちぢれ麺が特徴です。「麺を鍋に投じる」ことから名前がつけられた、木曽福島のとうじそば。すんきと呼ばれる木曽伝統の漬物が入り、一風変わった味わいを楽しむことができます。この他地元伊那市では、辛つゆが特徴の行者そばや、焼き味噌と辛み大根を薬味で入れる高遠そば、伊那市名物のローメンが販売されています。
　会場は朝から多くの人で賑わい、麺料理の味を食べ比べていました。
　飯田市から訪れたある男性は「初めて来たが、各地のご当地麺料理を楽しむことができ嬉しい」と話していました。

　高遠城址公園内の高遠閣では「アマチュアそば打ち名人世界大会」が開かれ、そば打ち愛好家から、そば打ち初体験の外国人まで19人が参加しました。
　45分間の制限時間の中で、打ち方、切り方の他、片付けや態度までが審査の対象となり、審査員が出場者ひとりひとりのそば打ちをチェックしていました。
　ある鉄鋼所に勤めるというある男性は「趣味でそば打ちをしているが、やはり大会は緊張する。あくまでも素人だからね」と話していました。
　中田和朗審査委員長は「ひとりひとり打ち方に特徴があって面白い。点を付けるのが難しい」と採点に悩んでいました。
　大会の結果、伊那市の鈴木恭一郎さんが優勝、中国の白峰(はくほう)さんと、モンゴルのエルデンバト・エルデンスブタさんが外国人枠の特別賞に選ばれました。
　麺街道フェスタは、高遠城址公園で14日まで開かれています。

　13日はこの他、高遠城址の秋まつりに合わせて、富士見町出身の演歌歌手、中山たかしさんが歌謡ショーを行い、デビュー曲の「高遠さくら悲恋」などを披露しました。
　中山さんは「春だけでなく、秋の高遠も良い雰囲気。曲の感じにも合っている」と話していました。
　中山さんの歌謡ショーは14日も行われる予定です。