有害鳥獣被害防止特区 伊那市が実施見合わせ
伊那市は、導入を検討してきた有害鳥獣被害防止特区(わな免許特区)の実施を見合わせることを30日、発表しました。
有害鳥獣被害防止特区は、わな免許を持っていない人が免許所持者の指導を受けてわな設置に携わるというものです。
伊那市は、市議会9月定例会後に導入を検討し、10月上旬に内閣府に申請しました。
内閣府から30日付けで認可予定との連絡がありましたが、市は実施を見合わせるということです。
理由として、特区導入を市内猟友会などと検討した結果、狩猟免許取得に意欲のある人が免許を取らなくなるなど、結果として有害鳥獣対策が衰退する心配があり、まだ検討すべきことが多いことを挙げています。
また、環境省でわな免許特区の全国的な展開を検討しているとの情報も入っていることから、市では今後、国などの動きを注視していきたいとしています。