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藤沢精機が新くくり罠を開発

猟友会の協力 設置簡単

藤沢精機が新くくり罠を開発

 伊那市美篶の機械機器製造業藤沢精機は、シカやイノシシなどの有害鳥獣捕獲用として、従来のものに比べ設置が簡単なくくり罠「アニマルヒット」を開発しました。
 藤沢精機が開発したくくり罠は、3種類で、使用する人の熟練度などにより使い分けます。
 くくり罠は、一般的にバネを含んでいる本体部分と、動物の足をつかむワイヤーを固定しておく仕掛け部とに分かれていて、罠を踏んだ動物がワイヤーにかかり身動きできなくなるしかけです。
 藤沢精機は、12年間、捕獲用のオリを製造販売してきましたが、くくり罠が注目され、ニーズが高まってきたことから、猟友会のメンバーからの助言や要望を取り入れて今年の初めから開発に着手し、製品化に成功しました。
 今回藤沢精機が開発したくくり罠は、あらかじめ別の場所でバネを圧縮しておけるプリセット機能が本体部分にとりつけられている点、仕掛け部が薄型で、地面を深く掘らなくても設置ができる点の2点が改良されています。
 藤沢精機では、特許庁に実用新案登録し、すでに県外からの問い合わせもあるということです。
 高遠町猟友会の伊藤功一さん。
 新しいくくり罠の開発に一役買いました。
 掘らずに設置できる点は、土が凍る冬場で特に有効だと話します。
 高遠町猟友会では、約30人の会員がいますが、現在9割以上がくくり罠による捕獲を行っています。
高齢化が進む中、安全で効率的な捕獲の方法が求められています。
 簡単に設置できるくくり罠を開発した藤沢精機の保科社長は、「従来のくくり罠を研究し、さらに安全で簡単なものが開発できた」と話しています。
 この新型のくくり罠「アニマルヒット」は、すべてのタイプが8,000円で販売されます。

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