ラナンキュラス出荷で空きハウス解消目指す
近年人気が高まっている冬花「ラナンキュラス」の出荷が、最盛期に向けて始まっています。
JA上伊那では、労力のかからない冬場の栽培品目として普及に力を入れています。
ラナンキュラスは、キンポウゲ科の冬花です。
出荷のピークは3月ですが、伊那市富県の花卉農家、吉澤昭夫さん宅のハウスでは、出荷が始まっています。
JA上伊那では、3年前から、比較的労力をかけずに栽培できるラナンキュラスの普及を始めました。
上伊那では、夏場、「トルコギキョウ」を栽培している花卉農家が多くいますが、冬場はハウスが空いてしまうため、空いたハウスを有効活用しようとラナンキュラスの栽培を導入しました。
ラナンキュラスは、上伊那で冬場最も多く栽培されている「アルストロメリア」より低い温度で生育することができ、暖房コストを抑えることができます。
また、比較的労力をかけずに栽培することもできるということです。
昨シーズンは全体で8万3千本ほどを出荷しましたが、今シーズンは12万本ほどの出荷を見込んでいます。
花のできは、昨シーズンよりもよいということです。
JA上伊那では、今後、ラナンキュラスをさらに普及させ、冬場のハウスの有効利用と農家の所得確保につなげたい考えです。