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満光寺で松の雪吊り

冬迎える準備整う

満光寺で松の雪吊り

 これからの雪のシーズンを前に、伊那市高遠町の満光寺では、境内の松を雪の重みから守る雪吊りの作業が行なわれ、本格的な冬を迎える準備が整いました。
 長さ10メートルと12メートルの2種類の長さのさおに、それぞれ100本の縄をくくりつけます。
 それを松の中心部分に垂直に立て、縄を周囲に落としていきます。
 さおを建てる作業、縄を落とす作業も経験と感がものを言います。
 完成した雪吊りを眺めるだけでは、わからない苦労がそこにはあります。
 作業にあたっているのは、シルバー人材センターに登録している高遠地区の6人で、雪吊り作業は今年で7年目。
 リーダーの池上健一さん79歳は、現役時代、水道関係の工事をしてきました。
 独学で雪吊りの技を学びました。
 満光寺境内3本の松の中で最も有名なのがこの極楽の松。
 こちらにも雪吊りが施されました。
 樹齢500年ともいわれるこの松は、武田信玄の弟、信廉が高遠城内にあったものを信玄の遺言により、移植したと伝えられています。
 以来、極楽の松と呼ばれるようになり、一目見るだけで、極楽往生できると言われています。
 明治32年、満光寺は、焼けましたが、境内にある3本の松は残りました。
 極楽の松を含め、3本の松は、今では、地域の人たちの手によって、大切に守られています。

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