富県でプチヴェールの収穫始まる
伊那市富県では、雪が少なく風が冷たい、という地域の風土を活かした、冬野菜の収穫が始まっています。
高烏谷直売所の店頭に並んでいるのは、富県で特産化を目指している冬野菜「プチヴェール」です。
フランス語で「小さい緑」を意味するプチヴェールは、キャベツとケールを掛け合わせた野菜で、寒い時期に甘さが増します。
プチヴェールが富県の気候に適していることから、特産品にしようと数年前から生産が行われていて、現在ではおよそ40軒の農家で生産されています。
富県貝沼に住む埋橋一さんの畑では、400株のプチヴェールが栽培されています。
今年は猛暑の影響で水分が不足し、枯れてしまうものもあったということです。
埋橋さんは「猛暑の影響で生育が心配されたが、収穫までこぎつけた。これからが美味しくなる時期。寒くて収穫は大変だが、多くの人に味わってもらいたい」と話していました。
葉は小さく、甘味があることから、おひたしやてんぷらなど様々な調理法で楽しむことができるということです。
富県産のプチヴェールは、1袋150円から200円ほどで、高烏谷直売所のほかAコープ伊那中央店などでも購入することができます。