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年に1度の窯焼きに向け準備

高遠焼きの白山登り窯

年に1度の窯焼きに向け準備

 伊那市高遠町伝統の「高遠焼き」の窯、白山登り窯での窯焼きの準備が進んでいます。
 今週はじめから窯焼きの準備が進められ、窯元の浦野真吾さんが焼き物を窯に詰めています。
 高遠焼きは江戸時代からの伝統があり、一時途絶えていましたが昭和50年に復活。平成7年に現在の場所に登り窯が作られました。
 白山登り窯は、千点以上の焼き物を同時に焼くことができます。
 年に1度、焼き物の数が揃った時期にだけ使われる独自の窯です。
 焼き物を窯に詰め終わると、入口の部分に隙間のないようレンガを積み重ねます。
 上部には窯に薪を投げ込むために取り外すことのできるふたを取り付けます。
 薪が奥まで届くように何度も高さを調整します。
 電気窯で焼いたものと違い、火のムラが醸し出す独特の風合いが出るのが特徴です。
 浦野さんは「この時期が来ると気持ちが高まる。どんな焼きものができるか楽しみ」と話していました。
 火を入れて本格的に焼きはじめるのは30日頃からになるということで、4日間焼き続け、その後2週間ほど乾燥させてから窯出しを行います。

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