三六災害50年ロゴマーク発表
飯田長姫高校 荒井さんの作品
昭和36年6月、伊那谷に甚大な被害をもたらした36災害から、今年50年の節目を迎えます。
災害の伝承、防災への啓発活動を推進しようと、50年の節目の取り組みのシンボルとなるロゴマークが作成され、6日発表されました。
6日は、駒ヶ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所でロゴマークの発表が行われました。
ロゴマークに選ばれたのは、飯田長姫高校3年の荒井 優璃(ゆり)さんの作品です。
荒井さんは「青い風雨で災害を、緑の山で復興を表現した。災害から50年ということで、50の数字が目立つように工夫した」と話していました。
天竜川上流河川事務所や、関係自治体などで組織する三六災害50年実行委員会が飯田長姫高校に呼びかけ、生徒67人から作品が寄せられ、荒井さんの作品が選ばれました。
荒井さんには、三六災害50年実行委員長の北澤秋司信大名誉教授から、感謝状が送られました。
36災害は、昭和36年1961年6月に梅雨前線がもたらした災害で、伊那谷では99人が死亡、31人が行方不明、516戸の家屋が全壊するなど、大きな被害をもたらしました。
今年50年の節目を迎える事から、災害を風化させず、教訓として継承し、水害や土砂災害に備えた地域づくりを進めようと、去年10月に三六災害50年実行委員会が組織されました。
実行委員会では、6月に飯田市でシンポジウムを開くほか、上下伊那合同での大規模災害防災訓練やリレー式パネル展示などを予定しています。
シンボルマークは、イベントや広報などで活用されるということです。