伊那市歴史シンポジウム 顔のついた縄文土器
縄文土器について学ぶ伊那市の歴史シンポジウムが15日、創造館で開かれました。
歴史シンポジウム13回目の今回は、創造館で昨日から始まった顔のついた土器・土偶の展示に合わせ、顔のついた縄文土器をテーマに開かれました。
会場にはおよそ60人が訪れました。
基調講演で、名古屋大学名誉教授で史学博士の渡辺誠さんが、土器から見た縄文人の精神世界について話しました。
渡辺さんは、土偶についている顔はすべて女性で、新しい命が必要な場所に土偶を割ってまいたと話し、縄文土器は縄文人の精神世界を示していると説明しました。
渡辺さんは、「縄文文化が日本文化の基礎を形作った。日本人の死生観、自然観は、縄文人が持っていた死と再生の考えと密接な関わりがある」と話していました。