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後藤俊夫監督が伊那高女題材に映画制作

後藤俊夫監督が伊那高女題材に映画制作

 映画「小麦色の天使」や「Beauty」など、上伊那地域を拠点に撮影を行っている、後藤俊夫監督は、現在、伊那谷の戦争を題材にしたドキュメンタリー映画を制作しています。
 15日には、伊那弥生ヶ丘高校の生徒9人が参加して撮影が行われました。
 今回後藤監督が撮影しているのは、弥生ヶ丘高校の前身、伊那高等女学校の生徒達を題材にしたドキュメンタリー映画です。
 伊那高等女学校では、昭和19年におよそ270人が学徒動員として名古屋市へ行き、零式戦闘機などを作っていました。
 その学徒動員中に空襲を受け、生徒1人が死亡、1人が負傷しました。
 映画では、当時生徒達が書いた文集や体験談をもとに、当時の様子を振り返るとともに、同行した教員らが命をかけて生徒達を守った様子を描くということです。
 この日の撮影では、後藤監督の指導のもと、生徒達が当時の詩や、文集の一部を朗読しました。
 ある撮影に参加した生徒は「撮影に参加し、朗読したことで、当時の人たちの苦しみやつらい気持ちを少しでも感じることができた」と話していました。
 後藤監督は、この映画を通して「伊那谷であった戦争体験を語り継いでいきたい」と話していました。
 このドキュメンタリー映画は今年秋の完成を目指していて、弥生ヶ丘高校では「10月に行われる学校の100周年の記念事業で上映できたら」としています。

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