小河内神社でお筒粥の神事 世の中は「六分六厘」
箕輪町南小河内の小河内神社に伝わる小正月の伝統行事「お筒粥の神事」が15日の早朝に行われ、占いの結果、今年の世の中は「六分六厘」となりました。
この日は朝5時から小河内神社の氏子らが、お筒粥の入った釜を炊いていました。
お筒粥の神事は100年以上続く小河内神社の伝統行事で、毎年小正月の1月15日に行われます。
今年1年の農作物の五穀豊穣を祈願するもので、葦の筒に入った粥の量で農作物の出来を占います。
釜の中には、水稲や大根、人参など、17品目、20種類の農作物の出来を占う20本の葦の筒と、世の中の世相を占う1本の筒、合計21本が入れられました。
あたりが明るくなり始めた午前7時過ぎ、2人の神官が鍋から葦の筒を取り出し、神殿へと運びました。
氏子らも参加して神事が行われた後、太田豊秋宮司から占いの結果が告げられました。
主な占いの結果は、水稲の出来は中、野菜では大根、人参、キャベツなどが上、果樹では、リンゴが中の上、トマトが上々で、世の中の世相は去年よりも1厘良い「六分六厘」という結果が出ました。
藤森清治主任総代は「小河内神社は南北両小河内で管理している。両小河内にとって良い1年になれば」と話していました。
粥はえんぎものとして地域住民などに配られました。