信大農学部環境講演会
農水省望月さんが環境保全型農業を話す
環境保全型農業について学んでもらおうと、21日信州大学農学部で、講演会が開かれました。
信州大学農学部は、平成18年度に環境ISO14001を認証取得しています。
それ以来、毎年、環境に関する講演会を開いて、地域に対し環境意識が高まるようアピールしています。
21日は、農林水産省生産局農業環境対策課の望月みつあき光顕さんが環境保全型農業の推進をテーマに講師をつとめ、農水省が取り組んでいる具体例を紹介しました。
望月さんは、「適切な農業生産活動は、自然環境の保全や災害防止などの面で、多様な機能を発揮する。一方で、効率の追求や化学肥料の不適切な使用で環境への負荷や自然環境の劣化をまねくおそれがある。」と話しました。
農水省では、農業の持つ物質循環機能を生かし、環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業を環境保全型農業と位置づけ、平成4年から農業者の意識改革や先進的な営農活動への支援、有機農業の推進に取り組んでいるということです。
望月さんは、「取組みから20年ほどたち、環境保全型農業は、だいぶ普及してきてはいるが、さらに取組みを拡大させるためには、地球温暖化問題や生物多様性の保全など、地球環境の保全機能を積極的に維持、向上させるといった観点が必要」などとまとめました。