県内で鳥インフルエンザ陽性反応
小諸市で死んでいた野鳥から
長野県は、小諸市で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある野鳥がみつかったと27日、発表しました。
上伊那地方事務所では、28日に開かれる県の対策本部会議を受けて、今後の対策を立てる考えです。
愛知県豊橋市で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏が26日見つかった事を受けて、27日、急遽、伊那合同庁舎で現地連絡会議が開かれました。
会議には、上伊那地方事務所や、伊那保健所、JA上伊那など、関係機関が参加しました。
会議の中で、長野県内でも、高病原性の鳥インフルエンザに感染した疑いのある野鳥が見つかった事が報告されました。
県の発表によると、高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある野鳥が見つかったのは、小諸市です。
27日朝、コガモが死んでいるとの通報があり、簡易検査を行ったところ、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ました。
強毒性のウイルスであるかどうかについては、現在分析中です。
上伊那地方では100羽以上飼っている農場が14軒あるほか、確認されているところでは小中学校など30箇所ほどで鶏やウズラといった家禽が飼育されています。
上伊那地域は、およそ25万羽の家禽が飼育されていて、県内では松本地域に次いで2番目の飼育量となっています。
管内の家禽で高病原性の鳥インフルエンザの発生が確認された場合は、迅速な対応が必要となるため、夜間や休日などでも対応できる体制を整えておく事などが確認されていました。
上伊那地方事務所の東 修農政課長は、「鳥インフルエンザはいつどこで発生してもおかしくない。いざというときは、あわてないよう、関係機関が役割分担をして、蔓延防止のため必要な対策ができるようお願いしたい」と話していました。
上伊那地方事務所では、28日に開かれる県の対策本部会議の決定を受けて、今後の対策の方向性を決めたいとしています。