講演会「保科正之と七人の女性」
旧高遠藩主保科正之と関係の深い女性達についての講演会が3日、伊那市のいなっせで開かれました。
これは、上伊那教育会賛助会が開いたもので、会員や一般およそ70人が講演を聞きました。
箕輪町の元教諭、大槻武治さんが、保科正之の生涯に深く関わった女性達について話しました。
大槻さんは、保科正之について研究し、歴史小説「保科正之 人生道中記」を執筆しました。
講演で大槻さんは、正之の母、お静について、2代将軍徳川秀忠との間に正之を出産し、正室お江与の方の嫉妬を恐れ、隠れて正之を育てたと説明しました。
高遠に来てからのお静は、正之が参勤交代で江戸に行く時、どんなに誘われても、江戸には正室お江与がいること、また正之の足手まといになってはいけないという思いから決して江戸には行かなかったと話しました。
大槻さんの歴史小説「保科正之 人生道中記」は、3月初旬に出版されることになっています。