薫ヶ丘クロスペンアカデミー 色平哲郎さんが「金持ちより心持ち」と題して講演
伊那北高校生の土曜補習を目的に、PTAと同総会で設立・運営する「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」(小林弘一理事長)は15日、南相木村診療所長の色平哲郎さんを招いた講演会を伊那市民会館で開いた=写真。生徒、保護者、地域住民など約千人が集まり、「金持ちより心持ち」と題した講話に耳を傾けた。
色平さんは1960年、横浜生まれで、東京大学中退後、世界を放浪し、京都大学医学部入学。外国人HIV感染・発症者への生活支援などに取り組み、タイ政府から表彰されるなど多方面で活躍する。
色平さんは、自分には金持ちになる気力と能力がないことを前提に、金持ちへの・ス負け惜しみ・スの気持ちで「心持ち」をモットーとすることをあけすけに告白し、周囲の心豊かな人々にあこがれる思いで心持ちになれるなら、お金の関係でない友人をたくさん持っていることになるのではないか窶狽ニした。
また、日本全体で一日に2千万食分の残飯を出しているのに対し、地球上の1年間の餓死者は2千万人規模である現状を説明。電気や水道が通っていない発展途上国での医療体験をもとに「今の日本がいかに豊かかを実感するには、昔の日本のひもじさ、辛さを知るために・スぶつかりの体験・スがなければ分からない」と主張した。