上伊那農業高校定時制卒業式、閉課程式
62年の歴史に幕
県の高校再編計画により今年度で終了する伊那市の上伊那農業高校定時制の卒業式と閉課程式が3日行われ、62年の歴史に幕を閉じました。
3日は、上農定時制で最後の生徒となる16人が、卒業を迎えました。
上農定時制は、1949年に伊那東高等学校から上農高校に移管されて以来、62年の間に、およそ2300人の卒業生を輩出してきました。
しかし、県の高校再編計画により、箕輪進修高校に統廃合されました。
青木正幸校長は「この学校で学んだことを誇りに思い、1人ひとりが目標を定め、時代の担い手としてがんばってください」と式辞を述べました。
生徒を代表して萩原達矢さんは「自分達が上農定時制の最後の生徒だという誇りを持ち、感謝の気持ちを忘れずに、がんばっていきたい」と決意を語りました。
卒業式の後行われた閉課程式では、青木校長が閉課程宣言をして、県教育委員会に校名板を返還しました。
3日は、校舎東側に建てられた定時制記念碑の除幕式が行われました。
記念碑は、36年前に建てられた石碑を削りなおしたもので、上農定時制が歩んだ今日までの歴史が刻まれています。