ハンセン病問題を考える
ハンセン病患者の体験をうたと語りで伝えるNPO現代座の公演が、2月28日、伊那市のいなっせで行われました。
公演は、伊那市のまほらいな市民大学の講座の一環として行われ、会場にはおよそ90人があつまりました。
上演された「遠い空の下の故郷」は、ハンセン病患にかかった女性が、強制隔離された療養所での実話をもとに作られた作品です。
ハンセン病と診断された少女は、16歳で療養所に入れられ、療養所の外に出る事が許されず、母親や父親の死すら知らされなかった事などが語られました。
NPO現代座は、東京を拠点に活動する団体で、この作品は、2001年にハンセン病患者との交流がきっかけで作られました。
現代座の木下美智代さんは、「ハンセン病問題を通して、差別問題について理解を深めてほしい」と話していました。