県議選伊那市区現職2人 当選から一夜明け
向山公人氏
任期満了に伴う長野県議会議員選挙の投票が10日、行われ、即日開票の結果、伊那市区は現職の2人が当選を果たしました。
伊那市区は、向山公人氏が13,216票を集め、県議選4期目にして、初のトップ当選を果たしました。
当選から一夜明けた11日は、事務所で、新聞を見ながら、リラックスした表情を見せていました。
向山氏は「震災の影響もあり、低調で自粛ムードの中で行われた選挙戦。前回より、投票率は下がったが、得票数を、1000票近く伸ばせたのは、個人演説会や街頭演説、遊説を通して、訴えてきた事が、多くの人に理解・支持して頂いた結果だと思う。嬉しさもあるが、今は、その責任を重く感じる」と、一夜明けた感想を話していました。
取り組んでいきたい課題としては、「伊那市の一体化を図っていく為には、天竜川を挟み東西を結ぶ、幹線道路の整備が必要。財政的には厳しいが、伊那市と相談しながら、実現可能な方法を探り、集中的な取り組みを行い、実現の方向に持っていきたい」と話していました。
木下茂人氏
木下茂人氏は、11,553票をあつめ5期目の当選を果たしました。
当選から一夜明けた11日朝は、支援者などが、木下さんの自宅にある事務所を次々に訪れていました。
木下氏は「まだ昨日からの感激の中にいる。」と一夜明けた感想を話しました。
5期目に行いたい政策について「農業の後継者がいなくなっている。後継者のいない家や地域が継続していけるかどうかといった心配がある。後継者を作るためには若い人が定着する事が必要。言い方を変えれば過疎対策が必要。それには、地元にある3つの専門学校を充実することが重要だ。今ある3つの専門学校は就職率がよく、地元に就職しているので、その専門学校の充実を図っていきたい。また、長野県の農業は、かつては、園芸王国といわれた。長野県でなければできない作物を作る。いわゆるオンリーワンの農業を行っていくことが農業活性化のために重要だと考えている」と話していました。
投票率 伊那市区は58.74%、上伊那郡区は59.78%
今回は阿部守一知事就任後、初となる県議選でしたが、震災の影響もあり自粛ムード漂う中行われました。
投票率は、前回2007年と比べ、伊那市区では、2.05ポイント下まわる58.74%、上伊那郡区では、11.98ポイント下まわる、59.78%となり選挙への関心は今ひとつ高まりませんでした。