「坂の上の雲」プロデューサー西村さん講演会
ドラマを通じ後輩へメッセージ
NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のエグゼクティブプロデューサー西村与志木さんの講演会が16日、伊那文化会館で開かれました。
これは、伊那北高校の同窓会やPTAが行っている「クロスペンアカデミー」の一環で開かれたものです。
西村さんは、伊那市長谷出身で昭和46年に伊那北高校を卒業。東京大学を経てNHKに入りました。
西村さんが制作に関わっている「坂の上の雲」は、司馬遼太郎さんの小説をもとに描かれた、日露戦争を題材にしたドラマです。
2009年、2010年と年末にスペシャルドラマとして放送され、今年の年末にも第3部が放送されることになっています。
西村さんはドラマを作るきっかけとして、大学時代に実家に帰った時、父親が買ってきた小説が「坂の上の雲」だったと当時を振り返り「親が買ってきた本なんか読むものかと思ったが、当時の自分にとってとてもおもしろい内容だった。読み終わった時、どうにか映像にならないものかと考えた」と話していました。
また、実際の映像を上映しながら、撮影場所の多さや特殊撮影について説明しました。
西村さんは「明治時代、日本人は坂の上の雲を目指して強い向上心を持っていた。日本は今落ち込んだ雰囲気だが、これからの日本がどうなるかは、みなさんがこれからどうしていくかにかかっている」と高校生に呼びかけていました。