地震や水害などの大規模災害発生時の廃棄物の処理について計画示す
伊那市は、地震や水害などの大規模災害発生時に予想される廃棄物の処理についての計画を示しました。
これは26日開かれた伊那市環境審議会に報告され、了承されたものです。
震災と水害を想定した2つの計画が示されました。
震災廃棄物処理計画は、阪神淡路大震災を契機に、国から指針が示され市が検討を進めてきました。
計画は、災害時には平常時と同じ収集や処理が困難になることが予想される為、必要に応じた特別な収集や処理、震災ごみの仮置き場などを示したものです。
対象とする廃棄物は、がれき、粗大ごみ、生活ごみなどです。
仮置き場の候補地となっているのは、避難所となっている場所を除いた市内の小中学校のグラウンドや公園などです。
家屋の解体ごみについては、産業廃棄物であるため市では受け入れないとしていますが、委員からは「業者が被災した場合も想定し、融通性が必要なのでは」などと意見が出ました。
市では、「今回の東日本大震災を受け、実態にあった臨機応変な対応をとっていきたい」と話しています。