原発について講演
チェルノブイリ原発事故後、ウクライナで支援活動を行っている伊那市富県の小牧崇さんが25日、南箕輪村で講演し、原発は、弱者を踏み台にした豊かさだと非難しました。
小牧さんの講演会は、福島第一原発事故を受け、原発問題について考えようと生活クラブ伊那支部が開いたものです。
講演会で話をした小牧さんは、チェルノブイリ原発事故後、ウクライナで放射能に汚染された土壌を浄化する活動などを行っています。
また今回停止となった静岡県の浜岡原発と伊那地域が120キロしか離れていないことから、事故があった場合、影響があるとして、放射線量の観測を行ってきました。
小牧さんは福島第一原発の事故について、原発の恩恵を受けていたのは、大都市であり、被害を受けたのは、福島の人たち。
原発は弱者を踏み台にした豊かさであり原発問題は人権問題だと非難しました。
また浜岡原発の停止について歓迎するとしたうえで、すぐにとは言わないが廃止していくべきだと訴えていました。
さらに、国が原発の研究開発に多額の補助をしていることに対し、自然エネルギーの開発に投資するべきと話していました。