創造館会館一周年記念フォーラム
旧上伊那図書館を改修し、作られた、伊那市創造館の開館一周年記念フォーラムが28日に開かれました。
フォーラムでは、旧上伊那図書館の基本設計者、森山松之助について理解を深めようと、横浜市の職員で、近代建築を研究する古田智久さんが講演をしました。
森山松之助は大正から昭和初期にかけ活躍した建築家で、東京帝国大学を卒業後、昭和3年に建てられた諏訪市の片倉館などの設計などを行いました。
古田さんは、森山の設計について「左右対称にとらわれず変化を好み、自由な発想で設計を行っていた。
建物は親しめるデザインで、くつろげる空間を作り出している」と説明しました。
また、昭和5年に建てられた旧上伊那図書館については、「正面2階と3階にかかる出窓は、当時としては珍しい鋼鉄製の窓枠を使用し、ユニークなデザイン」と話し、「近代モダン建築の建物は、街並みを豊かにする。
これからも愛情を注ぎ、創造館を末長く守ってほしい」と呼びかけていました。