祈祷札と棟札の解読作業
旧井澤家住宅で70枚見つかる
伊那市の旧井澤家住宅で平成16年に見つかった祈祷札と棟札の解読作業が21日行われました。
札は200数十年前の物だということで、これだけ多くの札が残っているのは珍しいという事です。
祈祷札と棟札は、平成16年に行われた旧井澤家住宅の解体、復元工事の際に2階の屋根裏から見つかりました。
つかったのは、お祝い事や厄除けなどを願う祈祷札67枚と建物を建てた時の記録を記す棟札3枚の、合わせて70枚で、一番古いものは元文3年1737年のものがあります。
れまで、展示する機会がなかったため9月に開かれる所蔵品の解読作業が行われました。
21日は、伊那部宿を考える会顧問で伊那市文化財審議委員の久保村覚人さんの指導のもと、会のメンバーらが札に書かれている字を解読していました。
見つかった札の中でも、享和3年1803年の祈祷札は当時の事が詳しくわかると、久保村さんは話します。
21日解読した札は、9月17日から旧井澤家住宅で行われる所蔵品展で一般公開されることになっています。