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刑務所で教鞭 角谷さんが講演

社会人権教育研修会で

刑務所で教鞭 角谷さんが講演

 松本市の松本少年刑務所内にある中学校で35年間教鞭をとった角谷 敏夫さんが、7日、伊那市で講演しました。 
 講演は、上伊那・諏訪地区の社会教育指導員や、公民館、企業や学校・PTAなど人権教育に関係する人たちの研修の中で行われました。
 講演したのは、松本市の松本少年刑務所内にある中学校・旭町中学校桐分校で35年間教鞭をとった角谷敏夫さんです。
 桐分校は日本で唯一の刑務所内の公立中学校です。義務教育を修了しておらず、勉学の意欲の高い受刑者が選ばれてきます。
 角谷さんは、中学校を卒業する前日の生徒たちの感想文を紹介しました。
 感想文には、「字の読み書きができるようになると人生が変わる。学ぶ事によって人生が変わる」「自分が知らなかったことを知る楽しみに換わるものはない」などと書かれていたということです。
 角谷さんは、「分校の生徒たちは、義務教育を修了していないという重荷を背負ってきた。罪を犯した人は当然非難する。しかし、分校でひたすら勉学し、自分の軌道を修正して、まともな道を歩こうとしている彼らは立派だと思う」と話していました。

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