マツタケ山の作り方教室
マツタケ博士藤原儀兵衛さんが指導
伊那市新山に住むマツタケ博士、藤原儀兵衛さんからマツタケが育つ山の作り方について学ぶ教室が9日、伊那市高遠町で開かれました。
この日は伊那市内在住で山を保有する人など20人が参加し、高遠町にある市有林で藤原さんから指導を受けました。
教室は、マツタケの生産技術向上や地域の活性化を目的に伊那市が初めて開いたものです。
この日は、マツタケが生えるための環境づくりとして、地面に落ちている松の葉を取り除く作業について説明をしていました。
藤原さんは、マツタケの出やすい環境づくりとして、松の葉が厚くなりすぎないようにすること、風通しをよくすること、日が当たるようにすることなどをあげていました。
また、参加者から「長い期間手入れをしていない山でもマツタケを育てることができますか」という質問に、藤原さんは「きちんと手入れをして環境を整えれば、ほとんどの山でマツタケを出すことはできる」と話していました。
ある参加者は「今まで聞いた話しとは違い説得力があった。うちの山にもマツタケが出るようになれば」と話していました。
藤原さんは「上伊那の山は荒れている。山の環境を良くすれば、自然とマツタケも出てくる。マツタケが目的でもいいので、山の整備を進めていってほしい」と話していました。
マツタケ教室は、次回11月に開かれる予定で、マツタケをとった後の山の管理について学ぶということです。