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信大農学部で「落葉松祭」 きょうまで

地域住民と交流を図る

 南箕輪村にある信州大学農学部の大学祭「第51回落葉松祭」が22、23日、一般公開されている。地域に根ざした大学祭を目指し、学生だけでなく、地域住民と交流を図る内容を組んだ。
 南箕輪村で朝市を開いている「輪の会」による朝市、伊那谷で活躍する音楽グループとのジョイントコンサート、一般と学生チームのスポーツ大会、天文ボランティアサークル「すばる星の会」の協力を得た星空観測などを企画、地域住民との結びつきを強めた。
 目玉の一つ、体験型研究室発表では、教授・助教授が▽野生動物の獣害▽食品の安全性▽『くつろぎの森』を歩こう窶狽ネど研究成果を講義、展示、イベントの形式で紹介。
 砂防緑化工学研究室の宮崎敏孝教授は、04年度に卒業した秋山晴紀さんの研究をもとに「三峰川上流域の在来イワナ・放流イワナの分布について」を報告した。
 三峰川流域は在来イワナと放流イワナが混在する状況で、在来イワナ保全のために三峰川流域の105地点で分布を調査した(04年6窶・2月)。その結果から、放流されていない区域では在来イワナが約7割を占め、えん堤など人工構造物で守られている実態が明らかになった。在来イワナを保全するには「放流区域を拡大せず、下流に縮小すること」を提案。また、在来を意識し、可能ならば残すという理念を持った養殖場での体制づくりの必要性も挙げた。
 23日は朝市(開始時刻午前8時)、人工林造成など研究成果報告会(9時)、ダチョウの卵料理が食べられる企画(10時)、ジョイントコンサート(午後1時)などがある。
 構内には飲食の出店も数多くあり、にぎわいを見せた。

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