復元の記録「法華道よ再び」上映
歩く人がいなくなった伊那市高遠町芝平から富士見町をつなぐ道の復元の記録、「法華道よ再び」の上映会が17日、伊那市の高遠町総合福祉センターで開かれました。
「法華道よ再び」は、伊那ビデオクラブの河野ひさしさんが制作したものです。
河野さんは、同じビデオクラブに所属する北原厚さんが、法華道の復元に取り組んでいることを知り、その取り組みを記録に残そうと撮影を始めました。
北原さんは、子どものころ法華道の起点となる高遠町芝平に住んでいて、山菜とりなどでよく歩いていました。
しかし人口の減少などにより、住民は集団で芝平を離れ、それにともない法華道を歩く人もいなくなりました。
映像ではその法華道に生えた笹を刈るなど一人で復元にあたった北原さんの故郷を思う気持ちや、取り組みが、紹介されています。
北原さんは、「すばらしい映像をつくっていただき嬉しく思う。歩く人がいなくなった法華道も、今は信仰の道として、またウォーキングコースとして使われるようになった。
ここを通る人に、これまでの歴史を感じてもらいたい。」と話していました。