田原の耕作放棄地、再生へ
伊那市東春近田原の農家などでつくる田原集落農業振興センターは田原地区上段に広がる耕作放棄地の再生事業に取り組みます。
10日は、農業振興センターやJA上伊那など関係者およそ50人が集まり現地で起工式が行われました。
再生事業は、2年計画で田原上段の耕作放棄地およそ16ヘクタールを元の畑に戻そうと行われます。
72人いる地権者もこの計画に賛同し事業費はおよそ1億5,000万円で、そのうち半分の7,600万円は国の補助で賄われます。
田原上段の耕作放棄地は、養蚕が盛んだった昭和40年代頃までは、桑畑が広がっていたということです。
しかし養蚕が衰退するにつれ、桑畑も管理されなくなり、30年以上荒れた状態が続いていました。
田原集落農業振興センターでは、後世に農業ができる土地を残そうと再生事業を行うことにしました。
荒れた土地の整備は業者を使わず地元農家などが重機を動かし整備をするほか、木の伐採や草刈りなども地元で行います。
伊那市によりますと、16ヘクタールという大規模な再生事業は市内でも初めてということで、今後のモデルケースになればと期待しています。
再生整備終了後は農事組合法人「田原」が畑づくりをすることになっています。