上伊那の地域ビジョン策定へ
上伊那地域戦略会議
上伊那地域が持つ特性や魅力を活かした政策などを検討する上伊那地域戦略会議が23日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
これは、県内10の広域圏がもつ資源を活用し、地域振興策を推進する場として県が実施したものです。
地域の政策の課題を検討し5年先の地域ビジョンを策定します。
委員は、JA上伊那や上伊那森林組合、伊那市観光協会、行政など17人で構成し、座長は上伊那地方事務所の市川武二所長が務めます。
第1回目の会議では、環境や産業、医療福祉など7つの分野から上伊那地域の現状と課題について上伊那地方事務所から説明がありました。
これによりますと、観光の分野では、1人1日当たりの観光消費額は10地域の中で一番低くなっています。
知名度の向上を図るため観光資源の掘り起こしや情報発信を課題としています・
また産業雇用の分野では、上伊那地域の空き店舗率は平成20年7月現在11%と県全体の7.7%を上回っていることから中心市街地の再生や活性化に向けた取り組みを課題としています。
委員の白鳥孝伊那市長は観光の分野について「自治体独自の取り組みだけでなく伊那谷がひとつのエリアとして広域観光を進めていくことが必要」と話していました。
上伊那地域戦略会議は今年度3回の会議を開き地域ビジョンの素案を策定し、来年9月に地域ビジョンの事業が決定する予定です