「防災の日」伊那市総合防災訓練
天竜川流域GISシステム活用
防災の日の1日、伊那市は、東海地震による大規模災害を想定し、市の職員を対象にした伊那市総合防災訓練を行いました。
訓練は、午前9時5分、東海地震が発生し、伊那市でも震度5強の地震が発生したとの想定で行なわれました。
今年は、平成20年以来の大規模な訓練で、職員100人ほどが参加しました。
訓練では、各担当部署に、「道路が寸断された」「家が土砂に埋まった」などの情報が寄せられました。各部署は、書面と地図システムを使って、市長ら幹部に情報を伝達していました。
地図システムは国土交通省天竜川上流河川事務所が開発し、上下伊那の市町村が活用している「天竜川流域GISシステム」が使用されました。
地図上に、避難所や公的機関が記されているほか、災害箇所が赤い枠で囲まれ、被災状況を書き込むことができます。
職員らは、次々と寄せられる情報をまとめていました。
訓練を終えて、白鳥孝市長は、「今日は、用意周到に訓練できたが、実際には夜間や早朝、あるいは冬かもしれない。災害時は市民の生命と財産を守るため、行政が機能しなければならない。」と話していました。