実践的な防災訓練
伊那市東春近を主会場に
伊那市は東日本大震災の状況を踏まえた実践的な防災訓練を4日、東春近を主会場に行いました。
訓練は、東海地震が発生し伊那市でも震度5強を観測したとの想定で行われました。
今年は、東春近地区を主会場に発災対応型訓練が行われました。
発災対応型訓練は、災害時には行政機関がすぐに駆け付けることができないことから、住民自らが考え地区内の資機材などを活用して救出や消火を行うというものです。
東春近車屋では自転車に乗っていた人が土砂に埋まったことを想定した訓練が行われました。
地区住民たちは、救出するには何が必要かを考え、現場近くのバケツやスコップなどを使って救出作業にあたっていました。
各地区での訓練を終えた地区住民は、消防団の指示にしたがって主会場の春富中学校へ歩いて避難しました。
春富中学校では、市の職員が住民のデータが入った被災者支援システムに避難してきた人の名前などを打ち込んでいました。
このシステムを活用することで誰がどこに避難しているといった情報をデータとして管理出来るということです。
会場の外では、炊き出し訓練やテント張りの実践などが行われた他、陸上自衛隊の放射能検査機の展示などもありました。
春富中学校で行われた訓練にはおよそ600人が参加し地域防災への理解を深めました。