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煙で合図 狼煙リレー

煙で合図 狼煙リレー

 戦国時代に活用された、煙を使った通信手段「狼煙」のリレーが伊那市西春近などで10日に行われました。
 午前9時、伊那市西春近にある「物見や城」と呼ばれる山で、地区住民などの手により狼煙が上げられました。
 戦国時代、伊那谷では武田信玄が情報伝達のために狼煙を活用していました。
 物見や城も信玄が使っていた狼煙場のひとつとされています。
 狼煙リレーは、狼煙を復活させようと、また地域住民に物見や城を身近に感じてもらおうと、西春近自治協議会が行ったものです。
 物見や城のほか、西春近北小と南小でも狼煙があげられました。
 また同じ時間に中川村の陣場形からも狼煙が上げられ、参加者が確認していました。
 狼煙は、当時と同じようにわらや杉を使ってあげられ、子ども達が煙を絶やさないよう木をくべていました。
 参加した小学生は「昔の人は煙で合図を出していてすごい。とても大変だったと思う」と話していました。
 西春近自治協議会の橋爪俊夫会長は「物見や城は狼煙場に使われていた歴史ある場所。こういったイベントを通じて地域がひとつになり、地域活性化に結びついていったらうれしい」と話していました。
 西春近自治協議会では物見や城の活用のひとつとして、狼煙場の歴史が残る他地区とも協力しながら狼煙事業を続けていきたいとしています。

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